2016年4月22日金曜日

RICOH THETA 動画編集

RICOH THETA S で撮影した動画にテロップやモザイク、ぼかしなどの編集を行って、360度動画として再生してみました。

動画編集ソフトは、cyberlink PowerDirector 11 を使いました。

結論からいうと、YouTubeでTHETAの360度動画を再生するのは、YouTube提供の 360 Video Metadata アプリを使えば、簡単でした。ただ、やり方によっては不都合があったり、画質の劣化が大きくなりました。

今回、cyberlink PowerDirector 11で4通りの方法を行ってみました。なお、サンプル動画のビーナスブリッジは間違いで、正しくはパールブリッジです。
  1. THETA動画を編集して、MPEG-4 1920X1080/30p(13Mbps) で出力。360 Video Metadata アプリを実行。
    結果、天地に黒い丸が表示されています。

     
  2. THETA動画(1920X960) を 1920X1080 に変更後編集。MPEG-4 1920X1080/30p(13Mbps) で出力。360 Video Metadata アプリを実行。
    結果、黒い丸はなくなったが、画質の劣化が大きい。

     
  3. THETA動画(1920X960) を 1920X1080 に変更後編集し、MPEG-4 1920X960/30p(13Mbps) で出力。360 Video Metadata アプリを実行。
    結果、上記、1,2に比べると良い。

     
  4. 360 Video Metadata アプリを実行すると変換されて画質が劣化するようなので、3と同じものを素のままでYouTubeにアップしてみた。
    結果、360度動画にならない。

以上の結果から、3の手順を残しておきます。方法は、下記URLの通りです。

http://forum.cyberlink.com/forum/posts/list/45366.page


THETA動画(1920X960) を 1920X1080 に変更後編集し、MPEG-4 1920X960/30p(13Mbps) で出力する方法。(PowerDirector 11)


手順1.動画を16:9にストレッチした後、編集します。

  1. PowerDirector に編集するTHETA動画をインポートします。
  2. タイムラインにドラッグ&ドロップします。
  3. 右クリックして、[クリップの属性] > [縦横比] > [4:3でも16:9でもない] > [クリップを16:9縦横比にストレッチする。] を選択します。(下図参照)

  1. テロップを入れたり、モザイクをかけたり、好きなように編集します。
  2. プロジェクト名を付けて保存します。

手順2.出力時に一工夫必要です。画像で説明します。




  1. 音声は変更せず、このまま、[OK}で新しいプロファイルを作成します。
  2. 一旦、PowerDirectorを終了します。

手順3.プロファイルをテキストエディタで編集します。

  1. 下記フォルダを開きます。
    C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\CyberLink\PowerDirector\11.0
  2. 下記ファイルをテキストエディタ(メモ帳等)で開きます。
    Profile.ini
  3. "Video Height"を960に修正します。

  4. &
    <Class>MPEG-4 AVC
    <Name>THETA
    <Description>
    THETA出力用
    <Output FileName>
    <DescID>11920
    <NameID>11921
    <Group>2
    <File Format Class>11
    <Video Format Class>8
    <Audio Format Class>10
    <Stream Flag>3
    <Field Order>0
    <Attribute>40083
    <Video BitRate>13000000
    <Min BitRate>6500000
    <Max BitRate>13500000
    <Video Quality>0
    <Video Width>1920
    <Video Height>960
    <Frame Rate>15.000000
    <Profile Level>65357
    <Pattern>IBPBPBPBPBPBPBPBPBPBPBPBPBPBP
    <Pre Processing>0
    <Resize>1
    <Flip Video>0
    <Speed Quality Indicator>6
    <Interlacing>0
    <Encoder Mode>0
    <App Type>2
    <Dynamic GOP>0
    <Deblock>1
    <EntryMode>1
    <Encoder Type>32
    <Audio Layer>2
    <Audio Mode>2
    <Audio BitRate>384000
    <Audio Channels>2
    <Audio SamplesPerSec>1
    <Audio BitsPerSample>1
    <Misc>0
    <SamplesPerFrame>0
    &&
     

  5. 上書き保存します。

手順4.作成したカスタムプロファイルで出力します。

  1. PowerDirector を起動します。
  2. 保存したプロジェクトファイルを開きます。
  3. 出力時に、カスタムファイルを選択します。
  4. 出力します。
以上です。

なお、PowerDirectorで編集後の動画は、THETAアプリでの再生は不可でした。

0 件のコメント:

コメントを投稿